柿崎 裕二
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一人社長や個人事業主(フリーランス)であっても、今は独立起業をして企業と取引ができる時代です。
しかし、起業や副業がしやすい環境は整ってきている一方で、独立してからビジネスを軌道に乗せれるかは全く別の話です。また、起業することが目的になってしまうと、経営が成り立たずに売上や資金練りにすぐに困ってしまうことになります。
大企業とは違い、資本力もリソースも出来ることも限られている一人社長や個人事業主(フリーランス)ですが、やるべきことが明確に決まっていたり、正しい努力を継続していけば十分売上を上げることができる可能性があるビジネス形態だといえます。
今回は、私自身も大企業から転身し独立起業をしてから、実践を通じて得てきた「一人社長や個人事業主がビジネスにおいて身につけておいたほうが何かと有利になる」と感じたスキルに関してご紹介いたします。
実際に身をもって経験したからこそ、これから独立起業をする方には成果がでるまでに近道をして頂きたいと思います。
当時の私のように、あなたは苦労してほしくないので、誰かのお役に立てればと思い書いておきます。
目次
一人社長や個人事業主で独立起業をする人は増えている
私自身もかって、サラリーマン勤務(航空会社)から独立起業をした身なので実感することですが、起業をしてしまえば、何もない畑や誰もいない土地でお店をはじめるようなイメージです。
誰も最初は店舗の存在も知らない状態で実績もないため、世間からは信用もありません。
会社員の頃は、努めていた会社の知名度や信用、これまでの実績があるからこそ仕事が成り立ち、安定した収入が毎月入って来ることが当たり前に感じますが、独立をするとこれから顧客を自分で獲得して実績を作り、売上を作れなければすぐに窮地になり、最悪の場合は廃業に追い込まれてしまいます。
実際に廃業率というのは、中小企業白書(開業後の事業存続と倒産の動向)のデータによれば、3年後は約6割、10年後は約9割近くが廃業に追い込まれているというデータもあります。
非常に厳しい世界です。
一方で近年はノマドワーカーというキーワードが世に認知されたり、パソコン一つの環境で起業が出来るといった風潮が一時流行ったことがありました。
フリーランスという言葉もかなり認知度が高い言葉になりました。
従来の組織で働くルールもなくなってきており、企業には属さないフリーランスがこれからもどんどん増加していくでしょう。
そういった背景から起業をすることで「自由になれる」といった風潮が広まっていますが、それを実現するのはほんの一握りです。メディアや書籍でよく拝見する成功者というのも、あまり表面上だけをみて鵜呑みにはしないほうが良いでしょう。
浅はかな状態で独立をしてしまうと、会社員時代よりも収入が減ってしまうばかりか、日々の仕事に悩殺され、精神的にも疲弊をしていまい、仕事どころではなってしまう恐れもあります。
決して、簡単に独立起業をして誰もがビジネスを軌道に乗せることは容易ではないことを理解しておくことが必要です。
また、独立をすると一時的に仕事が舞い込み、会社員時代と比べて大きな収入を獲得できる月というのも出てきますが、そこで慢心してしまうと仕事が途切れた時に途端に上手くいかなるケースが多いです。
あくまでもビジネスは「継続ありき」だということを理解し、自分の実力を過度に過信したり顧客や取引先に対して傲慢な態度で接することは危険です。
実際に起業をしないとわからないことかもしれませんが、あなたの想像以上に顧客との関係性や取引先との信頼関係が、ビジネスを軌道に乗せるためには大切だからです。
一人社長や個人事業主がビジネスを軌道に乗せる4大スキルとは
特に一人社長や個人事業主という形態は、従業員やスタッフを雇わずに一人でビジネスを経営していくことが基本のため、実際に一人で出来ることの範囲やお金の面でも限られています。
なかには家族やアルバイトを雇っていたり、外注を上手く活用している場合もありますが、それでも従業員がいる会社とは異なり、出来ることや制限が何かとあるのが一人社長や個人事業主です。
(ただし、webコンサルティング業であれば、リモート等でもチームを組んでプロジェクトを遂行することは可能です)
そこで、大事なのはまずあなた自身(社長自身)のスキルを上げておくことが最も大事です。
なぜなら、「社長の実力=ビジネスを軌道に乗せる」かが決まるからです。
しかし、そうはいっても実際に何から手を付けていけば良いのかわからなかったり、なかなか上手くいかずに日々悶々と時間だけが過ぎていっている方もいるかと思います。
そこで、一人社長や個人事業主がビジネスを軌道に乗せるために必要なスキルは、以下の4つだと私は感じています。
必要スキル1、営業・顧客を獲得するセールススキル
ビジネスを継続的に行っていき、拡大させていくには一番大事なものが「売上」です。
当たり前の話ではありますが、実際にこの売上を上げるということに対してわかってはいるものの、いざ売上を上げるためにやらなければいけない行動が抜けてしまっている一人社長や個人事業主は意外にも多いように感じます。
よく上手くいかないパターンとして、経営者自身が営業が苦手だったり、商品やサービスを売り込むのが苦手ということがあります。
しかし、顧客を獲得しようと思ったら、ただ良い商品やサービスを作っていれば相手から勝手に購入してくれるというわけではありません。自分から興味のある見込み客を見つけて、そこに対して営業をして顧客を獲得していく必要があるのです。
この営業・セールススキルというのは経営者・起業家にとっては一番大事なスキルといっても良いでしょう。
良い商品やサービスを顧客に提供できるように、日々サービスを磨くのは当たり前として、その価値を相手に伝えるスキルを身に付けることが何よりも大切です。
実際に売上さえ立てることが出来れば、経営の問題の大半は解決します。
実際に具体的な営業やセールスの方法に関しては、「セールスで成約率を上げる7つの方法」や「起業してから新規顧客を獲得するための具体的な4ステップ」でお伝えしております。
必要スキル2、情報発信力とwebマーケティングスキルを身につける
今はインターネットを活用すれば、自社の会社の商品やサービスを不特定多数のユーザーに周知したり、宣伝することが容易な時代です。
昔のように、電話やFAX、飛び込み営業をしないと顧客に周知するのが難しいような環境ではありません。
しかし、インターネットが当たり前のように普及した今、同じような商品やサービスが世の中には溢れているため、他社との差別化が出来ていないとビジネスが上手くいかない時代でもあります。
そこでひとつ、「価値」があるかどうかがひとつのポイントとなってきます。
価値はユーザーありきの価値でなければ意味がなく、その商品やサービスを提供しているあなたや会社だからこそ、お金を払ってでも買いたいと思わせるだけのことができる価値です。
これを実現するには、あなた自身やあなたの会社や屋号がユーザーにとってブランドとなる必要があります。
ブランドを構築するには、何よりも「情報発信力」があるかどうかがポイントです。また、ただ情報発信をしていても成果に繋がらないため、インターネット上でユーザーを集客するwebマーケティングスキルもある程度身に付けておく必要があります。
webマーケティングに関することは、「ホームページ集客を実現するためにやらなければいけないこと」や「収益を上げる売れるホームページの作り方」で詳しくお伝えしております。
今は、ブログやホームページ、FacebookなどのSNSを上手く活用すれば低予算で情報発信をできる環境は整っています。
積極的にこれらのツールを上手く活用して、ユーザーが求めている情報やニーズをもとにしたコンテンツなどを継続的にインターネット上で公開していくことで、興味のあるユーザーを集客して顧客にすることができます。
独立起業をしたと同時のタイミングで、自身の会社やビジネスを宣伝できるホームページやブログを開設し、継続的にインターネット上で情報発信できる環境を構築することは必須です。
また、情報発信を継続的に行っていれば、ホームページやブログにユーザーからの訪問が増えることで、自分から営業をしなくても、問い合わせが相手から来るようになります。
一人社長や個人事業主の顧客獲得のステップにおいて、インターネットを上手く活用することで自分の分身を作っておき、業務を効率化することは経営において重要です。
必要スキル3、ユーザーを行動させるwebライティングスキル
必要スキル2の情報発信力にも関連することでもありますが、一人社長や個人事業主がビジネスを軌道に乗せていくためには、webライティングスキルも大切です。
このwebライティング技術のポイントとしては、そのコンテンツを読んだ時にユーザーが行動してしまうようなことをいいます。
インターネット上であればブログやホームページの文章が、このライティングに当てはまり、リアルの販促でいえばメルマガやチラシなどの文章で見込み客を周知するのに当てはまるでしょう。
このライティング技術というのは、ただ知っているだけでは一向にスキルが身に付きません。
実際に、あなた自身で普段から情報発信をしてみたり、何かの媒体で継続して文章を書いていくことの「量」をこなすことによって身に付くスキルだからです。量をこなすことによって次第に「質」に転換していきます。
人を動かし、行動させるだけのwebライティング技術を身に付けたり、参考にするうえではインターネット上であなたが参考にしたい同業他社のホームページやブログを実際にリサーチして参考にしましょう。
そのホームページやブログをみて、あなた自身が商品を買いたくなったり、思わず問い合わせをしたくなるようなサイトがあれば、それらをいくつかリストアップしていきます。
自身が買ってしまうときの「買い手」の立場から、どうやったら「売り手」側がライティングで人を動かすことが出来るのかを考えることはビジネスにおいても大いに役立ちます。
「コンテンツSEOを実施してwebサイトにアクセスを増やす方法」を合わせて読むと、ライティングに関してより理解が深まります。
必要スキルその4、自分より得意なことは他人に任せる
一人社長や個人事業主は、自分で営業から顧客への対応や売上の管理、ビジネスを拡大させていくためのマーケティングや販促活動など、とにかく一人でやなければいけない仕事や作業が多いものです。
しかし、実際に売上に直結しない仕事や作業まですべて自分でこなすということはおすすめしません。
本来の重要な仕事の時間を捻出することが難しくなってしまっているということは、それだけ時間を上手く使えていないということにも繋がります。
そこで、自分より得意なスキルを持っている部分や全く売上に関連しない業務などは積極的に外注などを利用するのが良いでしょう。
帳簿等もできるだけ早い段階で顧問税理士等をつけて、その道のプロにお任せしてしまったほうが、あなたは本業に集中することができます。
起業して間もない時点で外注を利用することはお金の面でもハードルはありますが、今後の投資だと割り切る決断も必要です。
その金額をケチって自分でやるのは、経験上でもおすすめはあまりできません。
現在は、クラウドソーシングを活用すれば、インターネット上でもスキルを持った人材に仕事を依頼することが可能です。本業が疎かになるぐらいであれば、是非活用を検討して本業に集中して売上を上げていきましょう。
現在は業務を効率化できるITツールも出ております。「これで無料?小さな会社・経営者の業務を効率化するITツール6選」も参考にしてください。
まとめ
今回は、実際に私が独立起業をして思考錯誤をしながら、実際にビジネスで成果を出すうえで最低限必要だと感じたスキルを4つにわけてお伝えしました。
私自身は現在は会社経営者ですが、会社員から独立したころはフリーランスとして開業しました。知識も当時は何もなく苦労もしました。
そのなかで、特に一番大事なのは営業・セールススキルです。
いくら素晴らしい商品やサービスがあっても、顧客を獲得出来なければ経営を成り立たせることは出来ません。まずは営業スキルを身に付けましょう。
そして、次に情報発信力です。これはインターネットを活用し、ホームページやブログ、ソーシャルメディア等でユーザーにとって価値のあるコンテンツや発信していきます。しかし、ただ情報発信をしていても成果が出ないため、webマーケティングスキルも身につける必要があります。
インターネット上で見込み客を集めるにはある程度時間がかかりますが、継続的に情報発信を行っていけば次第に問い合わせや仕事が獲得できるようになります。
同時に、人を動かすwebライティング技術にも情報発信とセットで取り組み、はじめは量をこなしてスキルを磨いていきます。
また、一人社長や個人事業主はやるべき仕事や作業がとにかく多く、利益を生み出す大事な業務の時間が奪われがちです。
そうならないように上手く外部の人材を活用しながら、利益の繋がらない作業などを削れないか判断していき、時間を効率化させることも大切です。
今回お伝えしたことを実践しただけで、ビジネスが上手くいくわけではありませんが、継続的にビジネスで売上を上げて拡大していくために必要なスキルを今回はご紹介しました。
是非、参考にしていただければ幸いです。