柿崎 裕二
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一人社長や個人事業主(フリーランス)という形態でビジネスをやっていく場合には、自身の経験やスキルをもとに報酬を得ている方がほとんどだと思います。
しかし、継続的かつ右肩上がりに売上を上げていくにはビジネスとして捉え、マーケティング視点は一人社長や個人事業主であっても持つべきです。
なぜなら一人で活動していても立派な経営者であるからです。
そのなかで、売上を上げていくには「営業とセールス」は欠かせませんが、相手から相談や問い合わせを待っているだけの方がなかにはいます。
しかし、待ちの姿勢ではビジネスはうまくいきません。
一昔前では良い商品やサービスを作りさえすれば勝手に顧客がやってくるとはいったものですが、今はモノや情報を溢れているため、あなた自身で積極的に顧客へ自分の提供している商品を周知していく必要があります。
そのためには、ホームページを上手く活用していくことです。ホームページを上手く活用すれば、自分の分身がインターネット上で優秀な営業マンとして動いてくれることになります。
良い商品やサービスだけを作っていれば、ビジネスが上手くいく。このようなスタンスだと短期間で廃業に追い込まれていきます。
今回は、一人社長や個人事業主(フリーランス)がホームページを活用してビジネスを拡大させていく方法や、ホームページ集客方法に関するWEB戦略術をお伝えしていきます。
目次
一人社長や個人事業主(フリーランス)の人口は年々増加している
2017年の3月に発表された情報によると、組織や会社に属さない、個人事業主・フリーランスという形態の人口は年々増え、累計で1122万人に達するという結果が出ているようです。
一億総活躍、働き方を自ら選ぶ国内フリーランス人口は1,122万人に!
~経済規模は18.5兆円、副業系ワーカーが増加~
このなかにはフリーターや非正規の方、会社員でありながらも休日などを活用して副業を行っている方も含んでいると考えられるので一概には言えませんが、ここ数年でノマドワーカーや起業といったワードが盛んにメディアで取り上げらており、今後も自分のスキルを武器に独立起業をしていく方は増えていくでしょう。
独立起業をする個人事業主の人口が増えていくということは市場が拡大していく為、成長性がある一方で「勝ち組」と「負け組」がより一層強くなります。
ようは、食える一人社長・個人事業主と食えない一人社長・個人事業主の二極化がより進むということです。
クラウドソーシングが活性化しているが、売上を拡大している個人事業主は一握り
個人事業主・フリーランスの人口が増えるにつれ、近年はクラウドソーシングといった企業と個人をインターネット上のサイトでマッチングして仕事を受注できるサービスも定番になりました。
しかし、クラウドソーシングを上手く活用しても、実際にここから売上を上げている方は非常に少ないのが現状です。
クラウドソーシングサービス大手のクラウドワークス社が2月に公開した「2016年9月期 第1四半期決算説明資料」によると、2015年12月末時点のユーザー数は79.5万人。昨年同月末(26.9万人)から1年で約3倍にも増加した。
しかし、昨年10月から12月末までの期間に、平均月収20万円以上を達成したユーザーは111人だけ。割合でいうと全ユーザーの約0.014%と、本当にごく僅かだ。
月収20万オーバーのユーザーの職種を見ると、最も多いのが、「ITエンジニア」で38.3%。次が「web制作」(27.7%)、「デザイナー」(23.7%)となっている。「ライター」は残念ながら3.6%だ。
上記を見ると、衝撃的ですがビジネスの世界というのはそう甘くはないということです。
2022年現在も、私の肌感ではあるのですが、個人事業主(フリーランス)として食べていけている人は1~2割ぐらいなのかなと思います。
なかなか考えさせられる記事なので、会社員を辞めてこれから独立起業を考えている方は一度目を通してみてください。
多くの個人事業主・フリーランスは一人経営者である
企業とは異なり、個人事業主で活動している場合、その多くは一人または家族経営や少人数経営であることがほとんどです。
一人経営や少人数経営は融通や小回りがある程度効く一方で、資本力が乏しく知名度もないため、時代の流れやトレンドによっては業績が傾いてしまったり、取引先の売上により下請けでの受注が難しく突然契約が切られてしまうという危険性もあります。
こういったリスクの高いなかで、いかに継続的かつ右肩上がりに収益を上げていくには、強い危機感と常に現状に満足しないで前に進む行動力が求められていきます。
また、個人事業主=実力によってビジネスの成否と売上が左右されるので、経営者のリソースに100%依存しているのも特徴です。
一人社長や個人事業主(フリーランス)こそホームページ集客は有効である
業種によっては、インターネットを活用せずに顧客を獲得できるといったこともありますが、今は企業はもちろんのこと、個人でもホームページを名刺がわりに活用していたり、営業やマーケティングツールとして活用しているケースも増えてきました。
しかし、特に一人社長や個人事業主(フリーランス)は自分のスキルや経験が一般的に高いのにも関わらず、ホームページにはあまり注力していない方も多いのが現状です。
例えば、ホームページを上手く活用すれば、GoogleやYahoo!の検索エンジン経由から、あなたの顧客としたいターゲットからアクセスが来たり問い合わせを獲得することが可能になります。これをSEO対策といいます。
今後は、ますます食える人と食えない人が二極化するなかで、積極的にマーケティングや営業に取り組んでいた個人事業主と、そうではない個人事業主とではビジネス上の結果で大きなアドバンテージとして自分に跳ね返ってくるはずです。
具体的に一人社長や個人事業主(フリーランス)がやるべきホームページ集客方法
では、いったい個人事業主・フリーランスはホームページでどのようなことをしていくべきなのでしょうか。
今回はやるべきことを具体的にお伝えします。
顧客獲得目的をベースとしたホームページやブログを開設する
これからインターネットを上手く活用してビジネスを拡大させていく場合、ホームページやブログの開設は必須です。
ただし、ここにもポイントがあって、あくまでも最終的に顧客を獲得するという目的をベースとしてホームページを開設、運営していくことが大切です。
なかには既にホームページやブログを開設している方も増えていますが、反響を得られなかったり、顧客を獲得できずに苦労をしている方も少なくはありません。
この原因としては大きくわけて2つあり、「顧客獲得目的で運用」していないことと「マーケティング視点」が抜けてしまっていることが挙げられます。
あくまでもホームページやブログを開設する目的はビジネスで利益を獲得するためです。
そのゴールが明確にあるからこそ、やるべき戦略や戦術を明確にすることができます。
ホームページとブログならどちらを開設するべきか
よくクライアントにお伝えしていることですが、これからホームページを活用していく場合は「情報発信」をベースとしてホームページを運用していくべきとアドバイスしております。
そうすると、ホームページとブログどちらの開設でも問題ありません。
ホームページとブログを分けるのが難しいという場合でも、ホームページにブログ機能を追加すれば良いだけの話です。
両方を無理にこれから作成する必要もありません。
積極的に自分のスキルや経験をインターネット上で情報発信する
これからの時代、情報発信は必須です。
今はSNS、TwitterやYouTube、Facebook、Instagram等の複数のツールを活用して発信する起業家も増えてきました。
現代は情報が溢れているなかで、顧客は常に何を選択し、選ぶかを様々な情報をもとに調べて判断しています。
そこであなたがやるべきことは情報発信です。ただし、情報発信といえどもただやみくもに情報を発信していれば良いわけではありません。
あくまでも大事な情報発信のポイントは、あなたが届けたいターゲットに対して有益な情報の提供することです。
現在は、GoogleやYahoo!からキーワードでホームページを上位表示してアクセスを集めたいと思った場合、SEO対策を行う必要がありますが、SEOで重要なことはユーザーにとって価値のあるコンテンツや有益な情報を提供するということをGoogleが上位表示対策のヒントとして明示しています。
特に、一人社長や個人事業主(フリーランス)として活動している場合、何らかのスペシャリストであるかと思います。
あなたにしか提供できない価値や顧客にとって役に立つ情報を積極的にホームページやブログを開設してインターネット上で発信していきましょう。
情報が有益であればあるほど、次第にターゲットとしている見込み客が集まり、問合せや仕事依頼が自分からお願いをしなくても相手から依頼が来るようになります。
こちらから営業やお願いをせずに、相手から問合せや相談が来るメリット
自分から相手に営業やセールスをすると、どうしても売上単価が下がる傾向があるとともに、新規顧客を獲得するまでには労力と時間がかかるといったデメリットがあります。
そのなかで、相手から認知や信頼がある状態で、こちらから営業をせずに問合せや相談を獲得することが出来るようになれば、売上単価を上げやすく、こちらから営業活動をしなくても良いといったメリットがあります。
これを実現するには、先ほどお伝えした情報発信を積極的に行うことです。
ただし、起業して間もない場合や実績がない場合は問い合わせを獲得することがホームページ上では難しいので、はじめは実績作りのために自分から積極的に営業をして顧客を獲得し、実績が出たらホームページ上に実績を追加したりするなどのステップは必要です。
自分自身をキャラクターとして商品化する
個人事業主・フリーランスは一人経営者であることが多いという話をしましたが、その弱みを逆に強みにすることもできます。
それは自分自身をキャラクターとして商品化・ブランド化することです。
具体的には、あなた自身=商品として自分の価値を高めていくためにホームページやブログを上手く活用して、顧客にとって選ばれるだけの存在を目指していきます。
しかし、自分自身を顧客に選ばれるだけの商品化にするには差別化も必要であり、ブランド化するには時間がかります。
これを実現するには、やはり継続的な情報発信が重要となります。
それだけ何度も出ている情報発信ですが、インターネット上でビジネスを行っていくうえで最も軸となる部分です。
これを怠ってしまうと成果はなかなか出ないといえます。
まとめ
実際に独立して一人社長や個人事業主(フリーランス)としてビジネスを継続的かつ、利益を右肩上がりに上げていくにはホームページやブログを積極的に活用していくことは重要です。
そして、顧客を獲得できるための強力なビジネスツールにするために継続的に情報発信をしつつ、育てていくことは大切です。
現在、既に独立しているが思うように売上が上がらない方、これから独立起業をしようと考えている場合は是非今回お伝えしたことを参考にしてみてください。