柿崎 裕二
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システムを取り入れ、それなりの費用をかけてwebサイトを構築したけれど、サイトにアクセスが集まらないため収益化ができていない。
しかし、マーケティングに必要な販促費用や広告費用は捻出できるだけの予算が既にないので困っている。
そのようなご相談を頂きました。
結論からいえば、どんなに立派なシステムを構築してwebサイトを構築しても「ユーザーがサイトに訪れなければそのサービスは存在しない」
厳しいようですが、ご相談頂いた方にはそう担当直入にお伝えしました。それは一体なぜなのでしょうか。
今回は実際にあった、相談事例をもとにコラムでシェアしていきます。
目次
Q.独自のシステムで他社には真似できないwebサイトを構築した。でもアクセスが集まらないし広告費用もない。どうすれば良いか?
今回ご相談頂いた方からの具体的なサービスの詳細は控えますが、上記のようなご相談を頂きました。
お話を聞くと、電話やチヤットの仕組みを取り入れたマッチングサービスを手間暇かけて構築、約2年ほどサイトを運営しているが、一日にアクセスが5~10程度しかなく収益はまだ生まれていないということ。
そのなかでサービスには自信があるので、webサイトにアクセスをなんとかして集めたいというご相談でした。
さて、あなたであれば「このサイト運営者の立場」だったと仮定して、どのようにアクセスを集めて収益化を目指していけば良いと考えるでしょうか。
自分事となって一度考えてみてください。
どんなに立派なサービスを作ろうが、認知されなければ世の中にはないのと同じ
実は今回のようなご相談は、度々これまでにも頂くことがありました。
「このサービスは他社では真似できない」
「大手でこのシステムを構築すると大体弊社よりも10倍は費用がかかる」
「システム開発のクォリティは誰にも負けない」
上記のような自信を持ってwebサイトを公開してはいるが、肝心の収益化には結びついていないという事例です。
自社の商品やサービスに対して自信を持つことは大いに素晴らしいことです。
しかし、誤解を恐れずに言えば、現実の結果を受け止めて「どうやれば収益が生まれるのか」という視点で施策をしていかなければ相手(ユーザー)に価値が伝わらずに、最終的にサイトを閉鎖することになってしまいます。
どんなに立派なサービスを構築しようが、そのサービスがユーザー認知され価値が伝わらなければ結局は価値がないのと等しいからです。
webサイトは公開してからの「運用」が勝敗の鍵を握る!
これもよくあるケースですが、webサイトを構築する制作費用は予算として捻出しても、サイトを公開してからの運用費用まで考えてはおらず、公開後は費用があまりかけられないという企業は案外多いものです。
こういったケースだと、収益化までには至らずにサイトを閉鎖する可能性が高くなってしまいます。
実店舗で例えるならば、立派なカフェをなけなしのお金を使ってオープンしたけれど、肝心の人を集めるためのマーケティング費用や販促費用は捻出できないといったらわかりやすいでしょうか。
webサイトも当然のことながら実店舗と同じで、サイトをオープン(公開)してもマーケティングや販促費用をかけなければいつまでたってもアクセスやユーザーが集まることはないのです。
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webサイトを公開したらサイトにアクセスを集める努力をする
シンプルですが、サイトを公開したらアクセスをまずは集めることが重要です。
具体的にインターネット上からユーザーを集めるにはSEO施策やリスティング広告、ソーシャルメディアなどの集客を行うことが代表的な施策であり有効です。
地道に名刺やチラシなどを配り、ホームページのURLを掲載してサイトを認知してもらうという施策も勿論出来るのであればやるべきでしょう。
どちらにしても、まずやるべきことはアクセスをサイトに集めるために何をやるべきなのか。
これをサイト運営者である、あなた自身が考えらければいけません。
でも実際に何を具体的にやれば良いのかわからないという方向けに、実際にwebサイトでインターネット上でアクセスを集める方法をご紹介します。
①すぐにアクセスを集めたい場合・リスティング広告やFB広告で集客(即効性★★★)
webサイトを公開しただけでは当然のことながらアクセスは集まりません。
まずは、公開してからユーザーにサイトに訪れてもらい、そのサービスを認知してもらうことが大切です。
そのために速攻性があり、すぐにアクセスを集めることはできる施策がリスティング広告(ネット広告)です。
代表的なリスティング広告は、Googleアドワーズ広告やYahoo!プロモーション広告、FB(フェイスブック)広告、Twitter広告、インスタグラム広告などがあります。
Googleアドワーズ広告
https://adwords.google.com/intl/ja_jp/home/#?modal_active=none
Yahoo!プロモーション広告
https://promotionalads.yahoo.co.jp/
リスティング広告を出稿するメリットとしては、広告費用を支払えばそのサービスに興味のあるユーザーや地域などを絞って効率的にアクセスを集めることが即日で可能な点です。
新聞広告等とは異なり、不特定多数のユーザーへアプローチするよりも、セグメントや配信地域を絞ることが出来るため、従来の広告よりも費用対効果は高くなりやすい傾向にあります。
予算が捻出出来る場合は、是非初期の段階からリスティング広告で出稿をしてアクセスを集めることはおすすめです。
②中長期にアクセスを集める場合・SEOでアクセスを集める(即効性★☆☆)
もう一つ、webサイトを構築してから取り組みたい施策がSEO対策です。
SEOとはGoogleやYahoo!、Bingといった検索エンジン経由からユーザーを集める施策のことをいいます。
SEOのメリットとしては、リスティング広告とは異なり、ある特定のキーワードでGoogleなどの検索エンジンでwebサイトが上位表示された場合、安定的にアクセスが集まることです。
リスティング広告と違って、一度上位表示されれば広告費用もかかりません。
ただし、SEOはネット広告とは異なり、すぐには成果が出ないため中長期的にアクセスを集める手段として有効です。
最初は地道に継続してユーザーにとって有益なコンテンツを定期的に公開していくなど、サイト運営者の努力次第によってSEOによる成果も大きく変わってきます。
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「すぐに集客したい場合はSEO対策は向かない理由と有効な集客方法」
「コンテンツSEOを実施してwebサイトにアクセスを増やす方法」
③横の繋がりや信頼を構築・ソーシャルメディアで集客する(即効性★☆☆)
継続的にアクセスを安定して集めることには向いていない媒体ですが、ソーシャルメディアを活用した集客でアクセスを集めるというのも有効な手段です。
代表的なソーシャルメディアの媒体はFacebookやTwitter、LINEやインスタグラム、YouTubeなどがあります。
ソーシャルメディアの運用自体は、アカウントは無料で開設可能であり、企業でも個人でもビジネスとして活用することができます。
Facebookページ
https://www.facebook.com/business/learn/set-up-facebook-page
LINE@
ただし、ソーシャルメディアは基本的にビジネスライクで運用するというよりも、企業のサービスの認知やユーザーとの信頼関係を構築するために向いている媒体であり、リスティング広告やSEOとは違って自社の売り込みなどの投稿には向いていないことが挙げられます。
また、初期の開設段階では全くシェアやいいねがされないため、まずはファンを増やすために、時間をかけて継続的に魅力的なコンテンツなどを配信していかなければ成果を出すことが難しくなっている媒体です。
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④業務提携でアクセスを集める・アフィリエイトでアクセスを集める(即効性★★☆)
実際に自社で広告費用をかけてアクセスを集めるのが難しい場合、既にアクセスがあり影響力のあるwebサイトに宣伝してもらったり、他社の媒体で自社のサービスを宣伝してもらうアフィリエイトでの集客という手段もあります。
アフィリエイトのメリットとしては、自社の商品が売れてからアフィリエイトの広告主に成果報酬として料金を支払うことができる点です。
ただし、アフィリエイトをするからには自社の商品をアフィリエイトをしてくれる広告主にとって「売れやすいと判断されたもの」や「成果報酬が高いもの」でなければ、代わりに商品を自社の媒体を活用して宣伝してくれることは難しいといえます。
自社のサービスを代行して宣伝してくれる広告主にとってメリットがあるのは前提ですが、自社の商材やサービスに自信がある場合は、一度はチャレンジしたい集客手段の一つです。
⑤プレスリリースや地道な営業でアクセスを集める(即効性★★☆)
以前よりも効果が薄れてはきていますが、有料のプレスリリースなどに出稿することによって、運が良ければ色々な媒体にwebサービスが取り上げてもらえる可能性が高まります。
プレスリリースや他社の媒体で宣伝してもらう出稿費用は無料のものもありますが、有料で5万~10万程度をかけることがおすすめです。
PR TIMES
https://prtimes.jp/main/registcorp/form
費用が捻出できない場合は地道に自社の商品を代わりに宣伝してくれる企業等に営業をかけていくことです。
その為には提案力と、宣伝してくれる他社にとってメリットがあるようにしなければいけません。
まとめ:webサイトは公開してからの運用まで考えてマーケティングにも力を入れる
今回は相談事例をもとに、具体的にやらなければいけない施策やどんなに良いwebサービスを世の中に公開しても、人を集めることが出来なければ価値はないということについてお伝えしてきました。
冒頭で実店舗に例えてお伝えしましたが、webサイトも店舗と同じで公開してから顧客を集めるためのマーケティング施策を継続的に行わない限り、収益化は難しいです。
有料での集客は即効性があっておすすめですが、広告費用を捻出できない場合は、自社でお金のかからない方法で工夫していくか、努力して地道に宣伝や営業をしていくしかありません。
今回ご紹介したアクセスを集める方法はどれもそれぞれメリット・デメリットがありますが、成果が出る確率の高い有効なものをご紹介しました。
自社に合った方法で集客手段をこの機会に考えてみましょう。