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柿崎 裕二
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Googleでは、定期的にアルゴリズムのアップデートを実施しており、検索順位が大きく変わることがあります。
自社コンテンツでの検索上位を狙うためには、ユーザーにとって役に立つ内容や情報を発信することはもちろん、Googleの意向を汲み取れるかどうかがポイントとなります。
そこで、SEO対策を行う上で欠かせないのが、「YMYL」と「E-A-T」と呼ばれるキーワードです。
本記事では、検索上位表示に重要な役割を持つYMYLとE-A-Tの意味や、SEO対策に必要とされる理由について、SEO対策を始めたばかりの方にもわかりやすいように解説します。
「YMYL」と「E-A-T」とは?
検索上位を狙うためにも、YMYLとE-A-Tについて理解を深めましょう。
YMYLとは
YMYLとは、「Your Money or Your Life」の頭文字を取った言葉で、Googleの意向に沿って翻訳すると、「金融関係、生活、健康といった人生に関連するカテゴリやWebページ」という意味です。
Googleでは、検索ユーザーの人生に関わるコンテンツを、「YMYL」と総称して呼んでいます。
なお、YMYLに該当するコンテンツのジャンルは、以下の7つです。
・時事問題や政治的なニュース
・政府、法律、公的な情報
・金融関係のWebページ(銀行、投資、ローン等)
・医療関連のアドバイス
・属性(性、宗教、年齢、国籍、人種)
・その他(学術、就職、受験、フィットネス、住宅情報)
※上記は、品質評価ガイドライン「2.3 Your Money or Your Life (YMYL) Pages」から情報を引用
2021年現在、上記の7つがYMYLに該当していますが、今後もユーザーに大きな影響を及ぼすジャンルについて、新たにYMYLに指定される可能性があります。
E-A-Tとは
次に、「E-A-T」は、「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の3つの頭文字を取った言葉です。
※「General Guidelines」からの情報を引用
それぞれの概要については、以下のとおりです。
・専門性:Webサイトが何かしらのジャンルに特化していること
・権威性:コンテンツを作成人物の社会的な評価があるかどうか
・信頼性:検索ユーザーにとって信頼できるWebサイト、運営者であるか
Googleでは、検索ユーザーにとって有益なコンテンツに仕上げるためには、専門性・権威性・信頼性の3つが必要であると公式で発表しています。
また、E-A-TとYMYLは密接なつながりがあり、YMYLに該当する記事の品質を向上するためには、E-A-Tの要素を含めることが必要不可欠です。
つまり、E-A-Tが揃っているコンテンツほど、Googleアルゴリズムによって評価され、検索上位表示される可能性が高いというわけです。
YMYLとE-A-TがSEO対策に重視されている理由
上記で解説したとおり、SEOで効果を得るためには、YMYLとE-A-Tの対策が必要です。
では、なぜGoogleでは、検索結果の順位付けに、YMYLとE-A-Tを重視しているのでしょうか。
YMYLとE-A-TがSEO対策に重要視されている理由に、信用に値しないコンテンツが増加していることが挙げられます。
過去に、収益化を目的とした医療系記事のキュレーションサイトが乱立し、信憑性に欠けた記事や、知識のない人物が作成したコンテンツが多数公開されたのがきっかけです。
なかには、生死に影響を与えかねない記事も多くあり、社会的に問題となりました。
そこで、Google側では、悪質なコンテンツを排除する一方で、信頼性の高いコンテンツを評価するために、アルゴリズムのアップデートを実施したのです。
現在、YMYLに該当するジャンルの記事は、E-A-Tに従って厳しく評価をしており、評価基準を満たしていない場合、検索上位での表示は難しいのが現状です。
SEOに効果的なYMYL対策
YMYLに該当するジャンルのコンテンツを作成する際には、通常のコンテンツと異なり、特別な対策を必要とします。
E-A-Tの基準をクリアし、検索上位の狙うためには、どのようなコンテンツに仕上げれば良いのでしょうか。
ここでは対策方法をお伝えします。
対策1.コンテンツに信頼性を持たせる
YMYLに該当する記事で検索上位を狙うためには、コンテンツ自体に信頼性を持たせることが必要です。
たとえば、医療関連のコンテンツを作成する場合、厚生労働省や、日本医師会といった専門機関の情報を引用し、根拠となるソースを提示します。
また、コンテンツのオリジナル性を高めることも重要です。
競合サイトのコンテンツをそのままコピペしたり、似たような文章に作り変えたりすると、Google側で悪質なコンテンツと見なされる可能性があります。
悪質なコンテンツと見なされると、Googleからペナルティを受け、検索順位の低下につながることもあるため、十分に注意しなければなりません。
対策2.コンテンツ作成者の情報を明記する
検索ユーザーへの信頼性を担保する方法として、コンテンツを作成した著者の情報を明記することが挙げられます。
YMYLは、金融や医療、法律など専門性の高いジャンルであるため、その業界に属する人物が作成したコンテンツであることを裏付けると、記事を読むユーザーに安心感を与えられます。
ただし、著者の情報を明記する際には、コンテンツ自体を別のライターが作成し、専門家の名前を借りて記載するだけではE-A-Tの評価対象にはならない点に注意が必要です。
Googleでは、Web上に広がる同一ジャンルのコンテンツを収集しており、作成したコンテンツの質が低いと判断されると、専門家の名前を記載してもE-A-Tの評価向上には期待できません。
対策3.古くなった情報の更新
YMYLのコンテンツは、情報がめまぐるしく入れ替わることが多いため、定期的なアップデートも大切です。
とくに、法律や医療などは、法改正によって、解釈が大きく変わることもあります。
常に、情報をコンテンツ公開後も定期的に新鮮なものとしておくことで、検索ユーザーに対しての信頼性向上につながります。
サイト運営者側では積極的にコンテンツのリライトや見直しも行っていきましょう。
まとめ
YMYLに該当するコンテンツは、人々の暮らしに関わるジャンルであるため、質の高いコンテンツ作りが求められます。
とくに、専門性・権威性・信頼性を意味するE-A-Tの基準に満たすことが、検索上位を狙うために必要不可欠です。
そこで、ユーザーが安心してコンテンツを参考にできるようにするためにも、コンテンツのオリジナル性を意識することや、専門領域に属する著者の記載などが必要とされています。
YMYLのコンテンツを作成する際には、E-A-Tをしっかりと理解した上で取りかかりましょう。