柿崎 裕二
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サイト運営経験がある方であれば、運営しているwebサイトのキーワードの検索順位が今まで安定して上位表示されたのに、ある時を境に急に順位が下落したと悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
しかし、そのような場合も慌てないことが重要です。
しっかりと順位が下落した要因などを洗い出し、そのうえで適切な施策をやってからでも遅くはないからです。
今回は、検索上位表示からの急な順位下落による対処方法まとめました。是非ご参考ください。
目次
検索上位表示で大事な考え方・サイト運営者が知っておくべきこと
今まで特定のキーワードで上位表示していた検索キーワードが、ある日を境にいきなり順位が下落してしまった。
そのようなご相談をサイト運営者や企業様から受ける機会が多々あります。
ここで、理解しておかなければいけないことは検索順位が一時的に下落しただけなのか、それとも一度下落してからずっとそのままのかということを見極める必要があるということです。
まずは、検索順位が落ちた原因をまずは洗い出しすことからはじめてみましょう。そのうえで、その後のやるべき施策も変わってきます。
また、一時的に順位が下落したのか、そうではないのかという判断は、検索順位チェックツールを活用すれば容易に把握することができます。
現状分析ができる環境を構築することは、日々のサイト運営において非常に大切なことです。
検索順位チェックツールでおすすめのツールが「GRC」です。
GoogleやYahoo!で自社の運営しているサイトが何の検索キーワードで上位表示されているのか、日々の順位の推移と共に確認することができます。
GRCは本格的に利用するとなると有料ですが、登録できる検索キーワードに制限はあるものの、無料でも利用できます。一度、実際に試してみることをおすすめします。
※上記キャプチャは実際にGRCで、ある特定のキーワードの順位を追ったものです。
このように定期的にキーワードの順位の推移を把握しておくことで、急な順位の下落があった場合に迅速かつ冷静に対処することが可能です。
検索上位表示がずっと継続することは難しいことを理解する
一度、上位表示された検索キーワードはずっと継続して上位表示され続ける。
このような謳い文句を言っているSEO業者もなかにはいますが、実際にはあり得ません。
特に同業他社の競合が多く、検索需要があるキーワードであれば一度上位表示に成功してもその順位を維持するのが非常に難しいのが現実です。
また、こういった人気のあるキーワードは「儲かるキーワード」でもあるので、他社もこのキーワードで上位表示をしようとしのぎを削っている為、順位の入れ替わりが激しく安定しないことが一般的です。
人気のあるキーワードは、上位表示ができても維持が難しいということを理解しておきましょう。
Googleの検索エンジンのアルゴリズム変更によって順位が下落する場合も
近年では、Googleの検索エンジンの精度が格段に上がってきており、よりユーザーが求めているコンテンツや価値のあるサイトが上位表示されるようになってきております。
その為、今まで安定的に上位表示されていた場合でも、アルゴリズム変更によって既存のサイトの検索順位が下落するケースが多いことも理解しておきましょう。
最近でいえば、医療系や健康などの情報などを扱うサイトを対象とした大幅なアルゴリズムの変更がGoogleで実行され、それに伴い大きな順位の変動を受けたサイトが多々ありました。
Google では、今週、日本語検索におけるページの評価方法をアップデートしました。
この変更は、医療や健康に関する検索結果の改善を意図したもので、例えば医療従事者や専門家、医療機関等から提供されるような、より信頼性が高く有益な情報が上位に表示されやすくなります。本アップデートは医療・健康に関連する検索のおよそ 60% に影響します。Google では、医療や健康だけに限らず、今後も継続的に検索の改善に取り組んで行きます。
上記の事象を受けて、サイト運営者のなかには、Googleからの検索流入だけに依存するのではなく、他のチャネルからの流入を増やす施策を考える良い教訓となった良い機会とも捉えることができます。
上位表示から検索順位が下落した場合にやるべき対処法
仮に、今まで売上や問い合わせに直結していた検索キーワードが下落した場合は、webサイトを運営するうえではビジネス上でも死活問題となります。
そこで、検索順位が下落した場合にやるべき具体的な対処法をお伝えします。
①検索順位が落ちた該当ページを洗い出す
当たり前ですが、まずは検索順位が落ちた該当ページを洗い出します。
問題が起きている現状を把握せずに改善へと着手することは出来ないからです。
②検索順位が落ちた要因を突き止める
次に、なぜそのページの検索順位が落ちたのか洗い出してみましょう。
私の経験上でいうと、主に以下の理由で検索順位が落ちるケースが多いと感じます。
・ライバルや同業他社の検索順位が上がったことによる、自社のサイトの順位の下落
・Googleの検索アルゴリズム変更による順位の下落
・Googleからサイトが手動対象(ペナルティ判定)を受けたことによる順位の下落
・該当ページのテキストの変更やサイトリニューアルによって起きた順位の下落
・その他内部的要因や外部的要因による順位の下落
上記以外にも検索順位が下落するケースはありますが、もし心当たりがある方はご参考ください。
※特にGoogleから手動対象(ペナルティ判定)となった場合は自社のサイトに致命的な影響を及ぼす恐れがあります。Googleガイドラインに違反した施策などは行わないようにしましょう。
●読んでおきたい記事
「ペイドリンク(有料で購入)によるブラックハットSEOについて」
③検索順位が落ちた該当ページの改善
①と②の洗い出しによって、該当ページがわかれば、そのページを改善できないか検討しましょう。
具体的におすすめの改善施策としては、その該当ページのブラッシュアップです。
情報が古くなっている場合は、新しい情報に書き換えたり、追記などをすることなどができます。
また、ユーザーにとってより役に立つコンテンツにするためにできることを考えた場合、新たに該当すページにテキストを追加したり、サイト自体を見やすくするといったこともできるかもしれません。
ここでポイントしては、「ユーザーにとってより役に立つ・価値のあるサイト」にするにはどうしたら良いかという視点です。
検索順位を上げようとすると、どうしてもSEO施策のことを第一に考えがちですが、ユーザー>SEOの比重で考えることを推奨します。
●読んでおきたい記事
「ユーザーにもSEOにも評価される質の高いコンテンツを書く方法」
④改善をした該当ページの検索順位の推移を確認する
該当ページを改善した場合は、先ほどご紹介した検索順位ツール「GRC」など順位計測ツールを活用して計測するようにしましょう。
実際に改善をしても、その後の施策の成果や数字をデータで把握していなければ意味がありません。
それで実際に改善の成果が出ているのか、出ていないのかを把握することはwebサイト改善において非常に重要な作業のひとつです。
改善をして終わりになってしまっているサイト運営者が多いですが、これは非常にもったいないといえます。
※SEO施策のおいて、ページの改善をしてもすぐには成果が出ないケースが多いです。改善をしても3か月~半年後に成果が出る場合もあります。よって成果が出るまえに頻繫に施策を行うことは推奨しません。
まとめ
自社のお問い合わせや収益に直結する検索キーワードが、上位表示を維持していた状態から突如として順位が下落すると非常にインパクトがあります。
しかし、実際にそういったケースが起こる可能性はあると理解しておいたほうが、いざとなったときに適切な対処と施策の打ち手をとることができます。
いざ起きた場合には焦らないようにしましょう。
今回お伝えしたことが、是非参考になれば幸いです。