柿崎 裕二
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コンバージョン率やユーザーの離脱率を改善するためには、ヒートマップツールの導入がおすすめです。しかし、初めてヒートマップツールを導入する際に、どのようなポイントを押さえて選べばよいのでしょうか。
本記事では、ヒートマップツールの基本的な機能に加え、選び方を丁寧に解説しています。おすすめのヒートマップツール5選もまとめているので、ツールを選ぶ際の参考にしてみてください。
ヒートマップツールとは?
ヒートマップツールとは、Webサイトに訪問したユーザーの行動データを分析するツールのことです。ユーザーがサイト上でどのような項目をクリックしたのか、どの情報を重点的に閲覧しているのかといったデータを分析できます。
また、色を使ってユーザーの行動分布を視覚的に見分けられるため、Webページの改善にも役立ちます。良質なコンテンツをユーザーに届けられるようになり、検索順位の上位表示やコンバージョン率の向上につながりやすいのが特徴です。
ヒートマップツールでできること
ヒートマップツールを用いることで、アクセス解析ツールでの分析が難しかった細かい分析が可能です。ユーザーの動きを可視化し、ホームページのリニューアルや、これまで気付かなかった修正を行えます。
・ボタンの位置の修正
Webサイト内のボタンの位置が分かりにくいと、購入のアクションにつながらなかったり、途中離脱が増加してしまったりする原因になり得ます。ユーザーに対して、ボタンの位置を正確に把握してもらうためにも、デザインを修正しなければなりません。
そこで、ヒートマップツールは、ユーザーがクリックした位置や頻度などをチェックし、ボタンの位置が適切な場所であるかを調べられます。仮に、購入ボタンのクリック回数が少ない場合、ユーザーにとって見にくい場所に設置されている可能性が高く、デザインの修正に活かせられるということです。
・離脱箇所の分析
一般的なWeb解析ツールでは、ユーザー離脱したWebサイトを分析できるものの、Webページ内のどの部分で離脱したのかについては分析できません。Webサイトにおいて、どの部分を改善するべきかを把握するためにも、ヒートマップツールが役立ちます。
ヒートマップツールを使うと、ユーザーがスクロールをした範囲が可視化されます。Webサイト内において、どこからどこまでの範囲を閲覧したのかを把握し、離脱した箇所をピンポイントで改善できます。
・有益なコンテンツの把握
ヒートマップツールでは、ユーザーがマウスを使って通った場所を色別に把握できます。たとえば、Webサイト内で、ユーザーの滞在時間が長かった箇所で赤く表示されている部分は、高い興味をもたれているということです。
もし、注目を集めているコンテンツがWebサイトの下の方にある場合、上部に掲載することで、さらなる注目度向上につなげられます。このように、Webサイト全体の改善に活かせるのが、ヒートマップツールのメリットです。
ヒートマップツールを選ぶ際のポイント
ヒートマップツールを導入する際には、どのようなポイントをチェックすればよいのでしょうか。効果を発揮できるように、ヒートマップツールの選び方を紹介します。
ポイント1.ヒートマップの種類
ヒートマップツールの機能には、大きく分けて4つの種類があります。Webサイトの改善に向けて、何を分析したいのかを考えておきましょう。
・クリックヒートマップ
Webサイトにおいて、ユーザーがクリックした箇所の分析が可能です。複数のリンクを設置している場合に、どのリンク先が注目されているのかを把握できます。
・スクロールヒートマップ
ユーザーがWebサイト上で、どこまでスクロールしたのかを分析します。また、どの部分で離脱したのかについても可視化できます。
・アテンションヒートマップ
Webサイト内で注目されている部分を可視化します。ユーザーにとって、どのコンテンツが人気・有益であるのかを分析できます。
・マウスフローヒートマップ
Webサイト上でのマウスの動きを可視化し、ユーザーの興味が高い箇所を分析できます。ただし、パソコンユーザーのみで、スマホユーザーの動きは正確に把握できません。
ポイント2.データの保持期間
ヒートマップツールは、ツールごとに、データのを保存できる期間や分析可能なページ数が異なります。どのくらいの期間・ページを保管しておきたいのかを調べ、ツールを選ぶようにしましょう。また、基本的に、無料版より有料版の方が、保存期間・ページ数が多くなっている点にも注意が必要です。
ポイント3.初期・ランニングコスト
ヒートマップツールを選ぶ際には、初期費用やランニングコストについても調べておきましょう。搭載している機能、保存期間、ページ数に応じて、無料から数十万円にまで及ぶツールがあります。Webページからの収益も計算し、対費用効果を考えながらヒートマップツールを選ぶのがおすすめです。
ヒートマップツールおすすめ5選
それでは、おすすめのヒートマップツール5選を紹介します。ツールの選び方を踏まえた上で、Webページの改善に活かしてみましょう。
※各サービスの情報は2021年12月時点の情報です。
おすすめツール1.ミエルカヒートマップ
引用元:ミカエルヒートマップ
「ミエルカヒートマップ」は、ヒートマップツールを初めて導入する方におすすめです。1万PVまでの分析であれば無料で利用できるほか、月額9,800円を支払えば5万PVまでの分析が可能です。また、クリックヒートマップ、スクロールヒートマップ、アテンションヒートマップ、マウスフローヒートマップのすべてに対応しており、Webサイト内での動きを細かく可視化するのに役立ちます。
おすすめツール2.User Heat
引用元:User Heat
コストパフォーマンスを求める方は、「User Heat」を試してみてください。URL数無制限で30万PV、1000ページまで無料での利用が可能です。パソコンはもちろんのこと、スマートフォン、タブレットのマルチデバイスでの分析に対応しているため、モバイルページの改善にも活用できます。
おすすめツール3.Mouseflow
引用元:Mouseflow
「Mouseflow」には、セッションリプレイ録画と呼ばれるユーザーの行動を録画できるシステムを搭載しています。Webサイトに訪れたユーザーの興味が高かったコンテンツを検証し、今後の改善につなげられます。ただし、デンマークに拠点を置く企業が開発したツールで、日本語には対応していない点に注意が必要です。(※日本語でのサポートには対応しています。)
おすすめツール4.Ptengine
引用元:Ptengine
「Ptengine」は、世界的も有名なヒートマップツールで、20万社以上で取り入れられています。Googleアナリティクスとの連携にも対応しており、購入や資料請求といったコンバージョンに至ったユーザーの流入経路や、Webサイト内での動き、閲覧したコンテンツなどを1つにツールで分析できます。2週間の無料トライアルを提供しているため、有料契約前に一度試してみるのもおすすめです。
おすすめツール5.SiTest
引用元:SiTest
SiTestは、A・Bテストを搭載したヒートマップツールです。たとえば、Google検索エンジンとリスティング広告のそれぞれから流入したユーザーを区別し、Webサイト内での動きを分析できます。また、有料になりますが、コンサルティングサービスも提供しており、プロの目線を参考にしながらWebサイトの改善に取り組めます。
まとめ
ヒートマップツールは、Webサイト内におけるユーザーの行動を解析できるツールです。ヒートマップツールによる分析結果をもとに、コンテンツの修正やリライトなどSEO対策をしっかりと行いましょう。
イノブレでは、Webサイトの集客力の向上や、質の高いコンテンツの作成をサポートしています。ユーザーの流入数からコンバージョン率の改善まで、SEO対策にお困りの方は気軽にお問い合わせください。