
柿崎 裕二

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今回は実際にクライアントからご相談頂いたSEO対策の事例をもとにコラム形式で書いております。
SEO対策で自社の運営しているホームページ(webサイト)の検索順位を一日でも早く上位に上げたい。
以前、そのようなご相談をある企業の社長から頂きました。
お話を更に詳しく聞くと、自分でも積極的にSEO関連のセミナーに参加したりはして学んではいたものの、ある時にSEO会社の営業マンに勧められたSEO対策サービスにおいて検索順位を上げるために安くはない月額固定料金を支払うか、また同時に勧められた外部リンクサービスを購入しようか迷っているとのこと。
私のところにまでご相談に来たのはセカンドオピニオン的な意味合いもあったようです。
そこでご相談者の社長に率直にある事実をお伝えしたところ、大分腹に落ちたようです。そこで今回は私が社長にお伝えしたことを可能な範囲でシェアしたいと思います。
実際にSEO対策に関してお悩みの方は今回のコラムがお役に立てば幸いです。是非ご参考ください。
目次
SEO対策とは
SEO対策とは(Search Engine Optimization)の略で検索エンジン最適化と言われる施策の一つです。
ユーザーが、自分が検索したいキーワードをGoogleやYahoo!などで検索窓にかけた時に、その検索結果の上位にあなたが運用しているサイトであったり、狙っているキーワードを検索した時にサイトが上位表示されるための施策のことを言います。
例えば「ダイエット」と検索したユーザーに対して自社の運営しているダイエット関連のサイトが1ページ目の上位に表示されればそれだけ露出が増える分、アクセス数が集まる可能性が高くなることが期待できます。
ようはSEO対策が上手くいけば、ネット集客出来る可能性が高まりサイト経由から問い合わせが増えたり、商品を販売している場合は売れる可能性が高まるのです。
その為、インターネット上でビジネスをしている企業・個人はSEO対策に常日頃から取り組んでいるのです。
場合によってはSEO会社に決して安くはない、月額料金や顧問料金等を支払っています。
SEO対策の注意点と盲点
しかし、SEO対策には今や小手先のテクニック等が通用しなくなっております。
特に代表的なのが、業者から大量のリンクを買ったりGoogleのガイドラインとは反した行為で意図的に検索順位を上げようとする行為です。
※Yahoo!の検索エンジンも現在はGoogleの検索エンジンのシステムを利用しています。
これらの手法は、過去には一時的に通用した時代があったようですが、GoogleやYahoo!もそういった悪質なユーザーやサイトを排除する為に年々検索アルゴリズムを強化させて規制が厳しくなっています。現在、このような方法をしてしまうとサイトの順位に悪影響を与えるだけなので注意が必要です。
間違っても意図的なツールによる外部リンクの購入や安易な営業マンからの「SEO対策をすれば御社のホームページの順位が上がりますよ」という営業トークには乗ってはいけません。
また、これもよく勘違いしがちなのですが、検索順位を1位に上げようがそれが利益に繋がるかどうかは比例しません。なぜなら、キーワードによってユーザーに検索されているアクセス数やそのキーワードを求めているユーザーが市場によりかなり異なるからです。
ここをしっかりと認識しておく必要があります。この盲点をついて、営業トークをしてくるSEO会社も一部あるので注意が必要です。
成果が出る正しいSEO対策とは
予め誤解をないようにお伝えすると、SEO対策のノウハウのなかでこれをやればサイトが必ず上位表示できるといった方法は存在しません。Googleは約200以上ある評価基準の中からサイトの評価を判断していると言われているからです。これらの情報は決して表には出てこないからです。
しかし、その反面でGoogleはこれをやると上位表示されやすくなるというヒントはウェブマスター(サイト運営者)に向けて定期的に発信しています。
Googleウェブマスター向け公式ブログ
https://webmaster-ja.googleblog.com/
ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)
https://support.google.com/webmasters/answer/35769?hl=ja
上記2つのサイトは、Googleの検索エンジンへサイトを認識、インデックスをさせるのを早めるための施策のヒントが書いてあったり、Googleが本来ユーザーにとって役に立つコンテンツや情報が掲載されたサイトを上位表示させたい意図がわかります。
特にウェブマスター向けガイドライン(品質に関わるガイドライン)を守ってサイトを運営することが、SEOを成功させるための大前提ですので、サイト運営者は必ず一度内容に目を通してみましょう。
詳しくは、「SEOで重要なGoogleガイドラインに沿った運営をしよう」もご参考ください。
これからSEO対策の施策を考えていくのであれば、GoogleやYahoo!の検索エンジンのガイドラインであるルールはしっかりと守ること。
そしてユーザーにとって価値のあるコンテンツや情報が掲載されたサイトを提供するには何ができるかを考え、地道にサイトをアップデート(更新)していくことです。
そのうえで、コンバージョン(ネット経由から問い合わせに繋がった)経緯などをアクセス解析ログ(Googleアナリティクス)で把握、分析してボトルネック部分を改善したり強化する。
コンバージョンに繋がっている検索キーワードを割り出し、そのキーワードをサイトに盛り込んでいくなど、地道にコツコツとSEOの施策をしていくことが結果的に成果に繋がる最短距離となります。
その事実を今回はご相談者の社長にしたところ、概ね自分のなかで今まで行おうとしていたことが間違った方向性に進んでいたということに気が付くきっかけとなったようです。
SEO対策で大事なこと、施策
●SEO対策だけのテクニックを駆使するだけでは、いつまで経ってもサイトは上位表示できないし成果も出ない
●ユーザーにとって価値のある情報や魅力のあるコンテンツを継続しながら地道にサイトを更新し続ける
●インターネット上で悩んでいるユーザーの解決策や欲求、ニーズををもとにしたコンテンツを発信する
●一度訪れたユーザーがまた訪れたくなるぐらいの魅力のあるサイトにする
●GoogleやYahoo!の検索エンジンだけに依存するのではなく、積極的にソーシャルメディアを活用してサイトをユーザーに周知する
●他人が自分の運営しているサイトの情報や記事を無償で紹介したくなるような信頼性のある情報やサイトを目指す
まだまだ大事なことはありますが、本来のSEO対策は成果が出るまでにはある程度の時間と労力が伴います。
逆にそれを無視してすぐに成果が出るいった類のSEO施策は基本的にGoogleガイドラインに反した施策か、怪しいものと思ったほうが良いでしょう。安易に手を出さないことをお勧めします。
まとめ
大切なことなのでもう一度お伝えしますが、SEO会社に費用を高額に支払ったり、小手先の方法だけを実践し続けてもSEOで成果を出すことは不可能です。
また検索上位表示が出来たからと言って、そのキーワードがインターネット上でユーザーに検索されていないキーワードであれば、検索順位の成果と利益は必ずしも比例しません。
裏技や簡単に…等の手法やノウハウを謳っている類のものはインターネット上で蔓延している状況ですが、サイト運営者も嘘の情報等には惑わされずに正しいSEO施策がどうかを見極めていく必要があります。