柿崎 裕二
最新記事 by 柿崎 裕二 (全て見る)
- 一人社長や個人事業主(フリーランス)のホームページ集客方法とweb戦略術 - 2022年9月22日
- 【起業経験者が語る】一人社長・個人事業主(フリーランス)がビジネスで身につけておきたい4大スキル - 2022年9月22日
- 【コンサルが解説】ホームページを開設してアクセス数が集まらない場合の対処法 - 2022年9月22日
最近ですが、成果報酬でSEO対策を実施してホームページの検索順位を上げて頂けませんかというご相談や、完全成果報酬型で上位1ページ以内に表示されれば●●円報酬を支払いしますといった案件のご相談を受ける機会があります。
しかし、こういった成果報酬型SEOや完全成果報酬でのSEO対策のご相談は原則全てお断りしています。
最近はソーシャルメディアが活発になり、webマーケティングツールとしても機能していますが、まだまだ集客手段としてGoogleやYahoo!といった検索エンジン経由からアクセスを確認するSEO施策は非常に重要度が高いといえます。
また、こういった成果報酬型SEOでのご相談を頂くサイト運営者というのは、誤解を恐れずに言うとあまりSEOやwebマーケティングリテラシーがないような印象を受けます。今回は、なぜ成果報酬型でのSEO案件は断っているのかという理由とSEOに関して知っておいて欲しいことついてお話していきます。
目次
成果報酬型SEOをお断りする理由とは
単刀直入に言うと、請け負うこちらが利益が出ないのと、その割に労力が伴うからです。これだけが理由ではないですがこれが一番大きいかなと感じております。
また、多いケースとしてまだホームページを開設したばかりであったり、既にホームページを開設しているものの開設後は全くページを更新していないという方からのご相談が多いです。
こういった場合は残念ながら現状のお悩みはヒヤリングするものの、ご相談頂いた当日にこちらからお断りをさせて頂いております。
その理由についても今回はお伝えさせて頂きます。
検索上位表示には時間がかかる
ある程度これまでホームページを運営しており、実際に検索順位を上げるために日頃から実践している経営者やweb担当者、サイト運営者であればわかることですが、ホームページは開設してもアクセスは全く集まりません。
ホームページを開設した当初からアクセスを集める場合は、有料でリスティング広告などの費用をかけない限り、大体が身内のスタッフかあなたが閲覧したサイトのアクセスのみといったところです。
狙ったキーワードで上位表示をさせるということは、Googleから運営しているホームページが認知(インデックス)され、実際に検索順位に反映される(クロール)される必要があります。
頻繁にサイトのページを追加したり、地道にコンテンツを追加していけば、次第にGoogleからインデックスとクロールがされやすい状態となりアクセスが集まるようになりますが、その状態になるまでにはおおよそ最低でも半年から1年はかかります。
逆に言うとそれまでの期間はGoogleやYahoo!の検索エンジン経由からの集客がほとんど期待できないのを知っておく必要があります。
SEO対策を依頼すればなんでもやってくれると考えている
これは全ての方ではないですが、実際に成果報酬型でSEOを相談してくる経営者やサイト運営者というのはご自身で実際にSEO施策などを実践していないケースが多いです。その為、SEOというキーワードを言葉では知っていても、実際にあまり深く施策に関しては詳しくありません。
その為、成果報酬であっても依頼さえすれば何でもこちらでやってくれるというスタンスで来られる方が中には少数ですがいらっしゃいます。
しかし、ホームページを軸にしてビジネスを拡大していきたい場合はこういった丸投げ体質は非常に危険だといえます。
特に中小企業や個人事業主の場合は経営者自身がホームページの更新などの作業も兼任にしていることがほとんどです。そのなかでご自身で主体性を持って取り組んでいかないと、例え完全成果報酬でSEO対策を業者に依頼しても成果が出る確率は極めて低いといえます。
ある程度ご自身でも歯を食いしばって頑張らなければいけない時期がインターネット上でビジネスを行う場合もあることを知っておくべきです。
リスクをとる気がない
また、丸投げ体質に共通することでもありますが、SEOと言えどもご自身である程度の費用や労力をかけなければ現在は成果が出すことが出来ません。
ビジネスの投資としてリスクをある程度取れるかどうかも非常に成果を出すうえで重要だと感じます。それらのリスクを請け負う覚悟がない状態で他社に依頼をしても、到底成果が出ないで途中で諦めてしまうというケースを非常にこれまで多くみてきました。
特にwebマーケティング施策というのはSEO対策に限らず日々の継続性と地道な努力が成果を出すうえで最も重要です。すぐに成果が出るというケースは、既にある成果が出ておりこれまでも施策を日々実践してきたホームページだけに限った話です。
これまでに何も努力をしてきていない状態では、やはり相当努力をしないと成果を出すことが難しくなっています。また、同業他社やライバルのホームページが既にインターネット上で強い場合は、更に時間と労力を使わないと成果が出ないということも認識していなければいけません。決して片手間では出来ないと思います。
成果報酬型SEO業者にも注意が必要
実際に以前に比べて成果報酬型でSEOサービスを提供している業者は減ったように感じます。ある大手SEO会社はこれからのトレンドはSEOにおいてもコンテンツマーケティングだと捉え、従来提供していたSEO対策のサービスは縮小しているといった話を聞きました。
SEO施策はあくまでも一手段であってこれを完璧にしたところで順位が上がるわけではありません。あくまでも本質はインターネット上で検索しているユーザーにとって価値ある情報やコンテンツ、欲求などのニーズを満たしてくれるホームページに価値があります。
Googleも実際にユーザーにとって価値のあるホームページを上位表示させることを念頭に置いており、日々アルゴリズムを調整しているのです。いくら小手先のSEO施策を行っても現在は全く成果が出ないと思ったほうが良いでしょう。
ですので、短期間で検索順位を上げると謳っている業者やツールを活用して検索順位を上げると甘い言葉で営業をかけてくる場合は注意が必要です。
これらの行為はGoogleのガイドラインに抵触している可能性があり、場合によってはホームページがスパム行為と判断されて検索順位対策どころか圏外に飛ばされてしまう恐れがあります。小手先で楽をしようとしてこれらのサービスを利用しないのがベターです。
まとめ
今回は厳し目に書きました。
しかし、成果報酬云々の前に中小企業や個人事業主の場合は経営者自身が積極的にホームページにも関わっていく必要があり、サイト運営者も兼任しているのであれば日々webマーケティング施策に関しても最低限の知識等は学んでおく必要があると思います。
インターネットビジネスも、丸投げ体質で成果が出るほど甘いようなものではありません。
今まで同業他社が羨むような圧倒的にホームページから収益を出しているクライアントの経営者にも出会ってきましたが、多くが主体的で自身でも実践を貪欲にしているといった事実がありました。そのうえで更にビジネスを拡大するために外部の専門家などに依頼をします。
成果報酬型SEOが決して悪いとは言いませんが、一度本気でホームページから成果を出したい、売れるサイトにしていきたい場合はある程度ご自身でも実践、リスクを背負う覚悟があるかどうか改めて確認して頂ければと思います。